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業界トピックス

更新:2016/5/10

暑い季節直前、気になる熱中症
―水分補給+涼しい環境による万全な対策

慣れない時期が赤信号

 村山氏が挙げたのは、梅雨明け直後や梅雨の晴れ間といった急に暑くなったとき、風の弱いとき、そして湿度が高いときです。


 時間や場所が与える影響については「年齢によって異なる」としたものの、これらの気象条件の危険性について、週間・前日・当日の天気予報、気象庁のホームページに掲載されている早期警戒情報などを活用することである程度回避できるといいます。


 必ずしも、気温や湿度に比例して熱中症患者が増えるわけではないよう。村山氏は30度以上の真夏日が続く7~8月でも、後半になると患者数が減ってくるデータを挙げ、「熱中症を意識的に注意していることに加えて、身体が慣れてきている。反対に暑さに慣れていない時期の運動は30度以下でも危険」と指摘しました。


 厚生省の統計データを見ても、過去5年間(2010~2014年)に発生した死亡災害は、作業開始から7日以内が全体の5割弱を占めている。厚生労働省労働基準局が毎年発表している熱中症予防対策は、職場内での体調管理、水分・塩分補給、衛生教育の徹底などを大きな柱にしていますが、作業環境管理に関する具体的な実施事項として、スポットクーラーや大型扇風機の使用を推奨しています。


 屋外作業の多い建設業は、これらの涼風設備に加えて、直射日光や照り返しを遮る簡易な屋根が有効。一方の製造業は、高温になる設備の近くでの作業、風通しの悪い空間で作業することを考慮して、スラグや生産設備などの熱源との間に遮蔽物を設けることとしています。


【写真=エリアごとに冷やしたいときに、抜群の効果を発揮するスポットクーラー】


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